武宮正樹九段の棋書

研究
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はじめに

今回は武宮正樹九段の棋書を紹介します。

武宮九段の打碁集は「元院生・野狐9段のオンライン囲碁大学」さんの動画などでも取り上げられていましたが、今回紹介するのは武宮九段の大局観や囲碁を打つ上での考え方を中心に書かれている本です。

元院生・野狐9段のオンライン囲碁大学
【元院生・野狐9段】色々な棋書や勉強法を試し挫折を繰り返した末に、効果的かつ効率的な勉強法と上達理論に辿り着き、短期間かつ効率的で成果にフォーカスした囲碁コーチングをしています。

また今回紹介する本はすべてkindle電子書籍で読むこともできます。

以下のリンクからチェックしてみてください。

武宮 正樹
武宮正樹さんの後を追って、Amazon.comの武宮正樹の著者ページから参考資料を探します。

購入したきっかけ

私は詰碁や手筋などヨミを鍛える勉強はしてきましたが、大局観に関してはほとんど学んで来ませんでした。

そのせいか、私の対局には安定感が無かったと感じます。

先日行われた第2回マーク杯ではまさかの敗北を喫してしまいました。

「岩手囲碁界の総大将」として恥ずかしい碁を打ってしまいました笑

武宮九段の棋譜は1ヶ月ほど並べたこともあり、岩手棋聖戦挑戦手合では勉強の成果を発揮して勝つことができました。

岩手棋聖戦挑戦手合結果報告
岩手棋聖戦挑戦手合の結果報告をまとめました。

また同じ時期に1冊だけ購入して読ませて頂き、とても刺激を受けたことがあります。

なのでもっと深く学んでみたいと思い、kindleですべての本を購入することにしました。

武宮の形勢判断 地を囲わない努力

今回紹介するのは、私が最初に購入した「武宮の形勢判断 地を囲わない努力」です。

突然ですが、皆さんは囲碁の勝敗がどうやって決まるのか正しく言えるでしょうか?

これは馬鹿にしているのではなく、私もこの本を読むまでは正しく理解できていませんでした。

正しくは「最後に地が多いほうが勝ち」というもので、「最後に」というのが意外と抜けている方が多いのではないでしょうか。

他にも基本的な考え方として、とても重要なことが書かれています。

勉強する時はもちろんのこと、対局中に意識するだけでも勝率は上がると私は考えています。

第1章では武宮九段の実践譜を例に、どのような考えのもと着手しているかを学ぶことができます。

棋譜は全手順ではなく途中までなので、並べながら読み進めやすいと思います。

第2章ではどのように形勢判断をしているかが書かれています。

形勢判断と言えば地を数えるものだと思っていましたが、「最後に地が多ければ良い」ということで石の姿形・強弱・働きを見るのが正しいようです。

むしろ地を数える形勢判断は必要ないそうで、これには一番衝撃を受けました。

第3章ではアマチュアの実戦譜を題材として、アマ強豪でも犯してしまう間違いをわかりやすく解説されています。

私も普段打っているような手が実は間違いだと気付かさせて頂きました。

まとめ

武宮九段の本はレベルに関わらずアマチュア全員にとって必要な内容が書かれており、非常に勉強になりました。

kindle版はすべて読ませて頂きましたが、重要なものほど何度も語られていました。

そのおかげで対局中は常に局面を冷静に見れるようになり、先日行われた第3回東洋囲碁×横浜囲碁サロンオンライン囲碁大会では1回戦で前回優勝者に勝ち、最終的に自分としては出来過ぎの準優勝となりました。(こちらは次回以降詳しく語ります。)

来月から始まる岩手県大会ではさらに進化した私を披露しようと思っていますので、どうぞ期待して待っててください。

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