ヒカルの碁に登場した詰碁

研究
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はじめに

詰碁の問題を解いていた際、どこかで見覚えのある形に遭遇しました。

思い出してみると、ヒカルの碁に登場していた問題とほぼ同じ形をしていました。

ヒカルの碁には実際に打たれたプロの対局や、有名な詰碁の問題が使用されています。

今回はその中で1問を紹介していきます。

出典元は『玄玄碁経』という詰碁集です。

解いてみたい方は先に進まずに考えてみてください。

問題

問題はこちらです。

この詰碁がどの場面に登場したかをすぐにわかった方はなかなかの通ですね。

第1巻の最後でヒカルが葉瀬中の文化祭で筒井さんに出された最後の詰碁で、解こうとした際に突然登場した加賀が初手をタバコで押し付けたことで有名です。

解説

初手は加賀が教えてくれたとおり、黒1とダメを詰めるのが正解です。

続いて白は眼を作りに行きますが、どう打っても無条件で白が取られてしまいます。

今回は白の最強の抵抗のみ紹介します。

白の最強の抵抗

白2のマガリが最強で、黒もオキから眼を奪いに行きます。

白8で黒3の上に打つのは黒8と打たれて白死にです。

白はなんとかセキにもっていこうとしますが、ここから黒の手筋が炸裂します。

黒9の切りが急所となります。

白10とアタリにされて黒4子は取られてしまいますが…

石の下

黒11とアタリを打って抜き後の黒7の地点に打つのが「石の下」の手筋です。

ダメが詰まっているので、次に黒13の右に打つと取られてしまいます。

ここで注意したいのは、黒13で一路右に打ってはいけないということです。

最後の罠

黒13で一路右に打つと白5子がアタリになるので、どちらでも正解かと一瞬思うかもしれません。

しかしこの場合は白からうまい手があって生きられてしまいます。

石の下返し

それが白14と左からアタリにする手です。

黒15と白5子は取れますが、白16と切られて「石の下返し」に遭って黒2子が取られてしまいます。

ちなみに「石の下返し」は私の作った言葉です笑

惜しい解答

黒1の放り込みからでも白を取ることができるような気もします。

ここで白2で抜くのは簡単に取られてしまいます。

白の粘り

白2とカケツグのが最善です。

黒7とツナイで攻め合いが勝っているので白を取ることができそうですが…

1−1の妙手

白8と1−1に打って一手ヨセコウにする粘りがあります。

なので無条件で取ることができるダメ詰めが唯一の正解でした。

まとめ

今回紹介した問題の他にも、ヒカルの碁の中にはまだまだ有名な棋譜や問題が使用されています。

なのでそちらにも注目して読んでみると、また違った面白さがわかると思います。

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