はじめに
先日、同じヒカルの碁スクール講師の大堂雄大さんとの対局をYouTubeに投稿しました。
今回撮影した場所は花巻市の万代囲碁倶楽部で、私が小学校高学年のときにお世話になった場所です。
現在は席亭が変わっており、その方は今年の岩手王座戦・アマ名人戦・アマ本因坊戦の岩手3冠で東北六県大会の大将も務めた方です。
こちらの対局の解説動画も後日投稿予定ですが、私のブログでも紹介しようと思います。
私の白番です。
第1譜 1〜25手目まで

お互い三々に入って布石が一段落しました。
ここまでは互角の進行です。
次の白は左辺に手を入れるか上辺に打ち込むかのほぼ2択になっています。
第2譜 26〜52手目まで

白は上辺に打ち込んでいきました。
白26は覚えておきたい一手ですね。
黒は27のハネを決めてから黒29とコスみました。
白30と反発しましたが、ここは単に黒1目をカミ取るくらいでした。
参考図2−1

黒31とカケツギましたが、上を押されると白は価値の低いところを打たされている気がします。
実践は白32と逆に押すことができ、黒を愚形にして右上の黒の根拠も奪うことができて白が打ちやすくなりました。
参考図2−2

第3譜 53〜87手目まで

黒53と上辺を放置して白に迫ったのはやりすぎなようですが、形勢的にここまで踏み込まないといけないようです。
黒55では引きではなくハネていくべきでした。
参考図3−1

左辺と上辺は両方生きることができましたが、どちらも二眼でツライ形です。
一方白は左辺から中央にかけて雄大な模様ができました。
この模様をどのように活かして行くのかポイントになります。
上辺の白は黒からの切りが残っていますが、白76のおかげで左上に連絡する手段が残っています。
参考図3−2

第4譜 88〜125手目まで

白88〜92と全体を覆うように模様を広げていきました。
黒は93の切りから手をつけていきました。
相手の模様に踏み入るときは弱点を狙っていくのが有効な手段になります。
白100は手順に自然と上辺のキズを守りながら中央と右上の黒を攻める一石二鳥の手です。
白104(B-3)〜110は直接黒を攻めるのではなく、白を強くしてから逆に黒に動いてもらって攻めを狙うテクニックです。
黒111から眼を作りにきましたが、白114のノゾキに手拍子でツナイでしまいました。
黒は形勢が悪いので、少しでも強く反発していく必要がありました。
実践は黒125で生きることができましたが、白90〜122までの石が見事に連結して右上の黒を攻める態勢が整いました。
参考図4−1

第5譜 126〜152手目まで

白126から右上の黒を攻めていきました。
この対局では白が黒を攻める展開が多かったですが、石を攻めるというのは決して取りに行くということではありません。
形勢が悪いときやすべての変化を読み切ったのならそういったことも考えられますが、大体はうまくいきません。
ですが、正しく石を攻めることができれば間違いなくプラスに働きます。
実践を見ると、白は黒を攻めた効果で随所で得をしています。
左上の黒1目切りや上辺の空間、右下の1目カミトリなどはすべて攻めの効果です。
最終手白152も黒を取りに行くのなら切りにいきますが、黒に連絡させて下辺に白地を作れば十分なのです。
全体を通して黒は一生懸命眼を作りに行ったのに対して、白は気付いたら地ができていたという感じですね。
まとめ
初めてYouTubeを撮影してみましたが、思っていたよりも声の出し方や撮影方法が難しかったです。
今回の動画は大堂さんが編集して投稿しましたが、今後は私もできるように勉強していこうと思います。