第4回東洋囲碁×横浜囲碁サロンオンライン囲碁大会 1回戦対局解説

対局
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はじめに

だいぶ時間が経ってしまいましたが、今回からオンライン囲碁大会1回戦の対局を解説していきます。

対局相手は、プロ試験を受験している井川峻吾くんです。

持ち時間は40分切れ負けで、私の黒番となりました。

第1譜 1~80手目まで

右下黒ツケノビは3連星でよく打たれる形。

白22は一路上の大ゲイマに打たないと甘いようです。

多少薄いようですが、黒の形が悪く弱点も残っているので白十分な進行です。

参考図1-1

左辺の黒49までのワカレは黒が相当得しており、評価値では黒90%程とのこと。

しかし白50に対しては黒にもまだ弱点があったので、冷静にノビるところでした。

白56とノゾカれた瞬間に後悔してしまいました。

参考図1-2

白58ではバックしておくのが先手で手厚い一手でした。

黒もすぐさま出るほうが良かったので、お互いにとって絶好点でした。

白80までは黒が少し打ちやすい形勢のようです。

参考図1-3・1-4

第2譜 81~159手目まで

黒81と三々に入って白を攻めようとしましたが、下辺から詰める方が正しかったようです。

黒も薄いところがあったので、攻めきれる状態ではありませんでした。

参考図2-1

黒99・101のハネツギに白102のアテを打たれてまた後悔しました。

実際はどちらに打っても大差なかったのですが、焦って黒103という価値が低いところに打ってしまいました。

ここでは放置していた右上のカカエに戻るところでした。

左下の進行で損をしてしまい、中央をまとめに行きましたが黒159まで盤面でも黒が悪いようです。

参考図2-2

第3譜 160~252手目まで

ここからはお互い時間逼迫のなかヨセ勝負が始まりました。

結果的にはヨセでは黒が2~3目得をしましたが、正しくヨセていればもっと細かくなっていました。

白200・210は最低でもどちらかは黒が打てたので、負けるにしても勝負形にはしたかったです。

最終的に白の5目半勝ちとなりました。

参考図3-1

まとめ

本局は負けてしまいましたが、プロ試験を受験している方に良い勝負ができたのは自信になりました。

また井川くんはこの後決勝まで進んで準優勝だったようです。

次回こそは初優勝を目指して頑張っていきます。

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