第3回東洋囲碁×横浜囲碁サロンオンライン囲碁大会 決勝対局解説

対局
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はじめに

今回は決勝の解説をします。

私自身ここまで来れるとは思っていなかったので、最後の1局は一番楽しんで打とうと思いました。

対戦相手も強い方々を倒して決勝まで来ていたので、最初から難しい1局でした。

私の黒番となりました。

第1譜 1〜47手目まで

せっかくなので3連星で打ってみました。

配信を観ている方にも楽しんでもらえるように、バラエティ向けの戦法を選びました笑

黒15の上辺打ち込みまではAIの研究手順でした。

白がハサミで受けてくれば以下のように進行します。

参考図1−1

実践は左下白のコスミツケから下辺で戦いが始まりました。

黒33では白34に打つ手も考えました。

実践は難しい変化を避けましたが、黒が強い場所なので戦うべきでした。

参考図1−2

黒45は右下黒の根拠を確かめた一手ですが、そこまで心配はいりませんでした。

黒43と二段バネした以上、黒46と押して戦うべきでした。

形勢はまだ互角ですが、序盤からチキってしまい今見ると気分が悪くなります。

参考図1−3

第2譜 48〜73手目まで

白48と辺の方から黒15に迫って来た時は黒49が良い手となります。

実践は隅で簡単に治まって黒満足です。

白52(黒51の左)で単に白56のノビには、黒58とハネる手があります。

参考図2−1

黒61ではどのように打つか難しかったですが、AIは左上に一本利きを入れてから左下三々を示していました。

この手順はとても参考になりました。

黒71・73のハネツギは見た目以上に大きいところ。

このあたりでは黒が打ちやすくなっています。

参考図2−2

第3譜 74〜114手目まで

白74に対して黒75から囲わせにいきました。

左上と左下の白は両方強いため、地を作らせても問題ないという判断です。

しかし黒87から空腹で私の着手が乱れてしまいました。

この手はまだ小さく、右側を黒地に確定させて十分優勢でした。

しかも上辺の白を取りに行っているのですからひどすぎます。

この段階での形勢はまだ黒良しでしたが、読み違いもあって完全にパニックになっていました。

参考図3−1

第4譜 115〜160手目まで

黒115と左辺を消しに行ったのが決定的な敗着でした。

白116から右辺を荒らされては試合終了です。

しかも取りにいって反撃を食らっています。

上辺の抜き後は時間つなぎで打ったのではなく、本当に手があると思っていました。

白1と打ってくれるわけなどなく、我ながらひどい錯覚です。(黒2は白3の下)

参考図4−1

参考図4−2

第5譜 161〜218手目まで

空腹による弊害はもうひとつありました。

それは目算ができなくなるということです。

最後は見合いでどちらかの黒が取られる格好となりましたが、それまではギリギリ黒が残っているというガバガバな計算をしていました笑

何にせよ、途中まで優勢だった碁だけにもったいないことをしました。

参考図5−1

まとめ

これまで4回にわたり、オンライン囲碁大会の対局を解説しました。

見て頂いた方には感謝いたします。

初出場で準優勝になれたことは非常に幸運で、また1回戦では前回優勝者に勝つという大金星を上げることができたのはとても自信につながりました。

ですが決勝の後半はお見苦しい内容となってしまいました。

最大の敵は空腹だということがよくわかりました笑

今後は県大会の対局も記事にしようと思います。

特にアマ名人戦は岩手日報に掲載されないようなので、少なくとも私の決勝の棋譜は解説します。

3月から県大会が始まるので、こちらは負けないように頑張ります。

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