東北六県大会2回戦自戦解説

対局
広告

2回戦は青森戦となりました。

青森県は前回最下位でしたが、副将に南米チャンピオンを投入してどんな手を使ってでも優勝を狙う覚悟を感じました。

私の相手も2年連続で青森県の3タイトルを全制覇した方で、前回は大将戦優勝者に唯一勝った強敵でした。

私の黒番となり、1回戦とは対照的に金毛流でいきました。

約1年前、全国優勝経験者に打ってもらった際に教えてもらったので試してみることにしました。

黒13に手抜いてきたので黒15と打ち込み、どう打つのかと思っていたら白16と躱してきました。

黒21のノゾキに下から押して来たのでカカリを利かしてから黒27の押さえを打ちましたが、単に右下に渡るくらいで十分でした。

また黒31では下がっておけば渡れていたので酷い錯覚でした。

黒33のツケは微妙だったようで、まず何よりも下辺と右下を連絡させるところでした。

黒47・49は打ってる時は自信ありましたが、中央にノビる方が勝ったようです。

白54から手厚く連絡しましたが、ここではやはり黒を分断する方が良かったです。

実戦は綺麗に連絡できて黒ペースとなりました。

黒67は中央に白の厚みがあるので方向違いで、シンプルに左上カタツキで良かったです。

黒87まで左上を荒らして満足なワカレでしたが、ここから難解な戦いが始まります。

124▶️125の上

白88から大きく広げて取りに来られたので、ここから命懸けの勝負になりました。

白も取りに来ましたが、白108あたりで左上サガリくらいで地合が足りていたようです。

途中までは凌げば勝ちだと思っていましたが、左辺が大きいため形勢判断を誤っていたことに気付き一瞬焦りました。

結果的に黒123までなんの代償もなく安全に連絡できたことで大勢が決しました。

私自身も右上も綺麗に取れ、左上の両先手も打てたあたりで勝ちを確信しました。

最後に狙っていた手を決行して勝負を決めに行きます。

141▶️142の上 149・157・163・169=174 154・160・166=172

黒141のツケコシから黒151のアテコミが狙い筋で、白地を破る花見コウとなりました。

白はコウに負ける訳にはいかないので解消しましたが、白3子を取って大戦果を挙げました。

投了の場面では盤面で黒が20目ほど良い形勢です。

本来はここまで差はつかない碁形でしたが、中央での戦いで白がモタついたことで差が広がりました。

チームとしては副将が敗れたものの、先鋒が勝ったので2-1で青森に勝つことができました。

これで初日は個人団体ともに2連勝と、団体連覇&大将戦優勝が現実味を帯びてきました。

ですがその日の夜、懇親会にて監督が「初日2連勝したから2日目は3連敗してもいい」と言ったことが最後の最後に実現するとは思いもしませんでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました