アマ名人戦岩手県大会決勝解説

対局
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はじめに

前回予告したとおり、アマ名人戦岩手県大会決勝の解説を行います。

対局相手は小学生時代の師匠のお父さんで、対局するのは高校生以来でした。

その時の対局は大石を取って必勝の場面から、手拍子で相手の手に受けてしまったことで逆に潰されてしまったという苦い経験があります。

なので今回は優勢になっても最後まで油断せずに打ち切ろうと考えていました。

持ち時間は45分+秒読み20秒で、私の黒番となりました。

第1譜 1~26手目まで

黒の2連星に対し、白は小目と高目という珍しい布石となりました。

黒17では三々に打つのがAI推奨のようです。

私も対局中はそう考えていましたが、左辺を大事にしたいと思ったので実戦の方を選びました。

白22で手抜きは打たれてみると考えられる手法です。

参考図1-1

第2譜 27~42手目まで

黒27と狙っていた上辺の打ち込みを決行しました。

白32では黒を封鎖して厚みを作り、右上の攻めに転じるくらいのようです。

白38のノゾキは疑問手で、黒にチャンスが訪れました。

参考図2-1

第3譜 43~75手目まで

黒43の切りに黒45のブツカリが3手一組の手順でした。

厳密にはAI的には微妙のようでしたが、結果的には勝着となりました。

白46では49に打っていればまだ難しかったようです。

黒75まで、白2子をシチョウで抱えて白3子を打ち上げて右辺の切りにも打てたのではっきり勝勢となりました。

参考図3-1

第4譜 76~121手目まで 以下略

白76と左辺に打ち込み、最後の勝負に来ました。

黒77と冷静に2子を取り切ったのが良かったです。

白96に対して、黒97と分断して勝負を決めにいきました。

白110では119に打てば連絡できますが、左下の黒が安全に脱出できては黒の勝ちが決まります。

白120までフリカワリとなりましたが、左辺を取り込んでさらに差が広がりました。

この後は安全に打ち進め、黒24目半勝ちとなりました。

参考図4-1

まとめ

この対局に勝利したことで、アマ名人戦の岩手県代表になることができました。

一般棋戦では12年ぶりの全国大会となります。

全国大会はとてもレベルが高く1回勝つだけでも大変な戦いになりますが、昭和58年以来の岩手県勢ベスト8を目標に頑張ります。

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