はじめに
6月25・26日、青森市で東北六県大会が開催されました。
私は副将として出場することとなり、1年間目標にしてきた舞台に立つことができて嬉しく思いました。

昨年は盛岡市で開催されたので現地で観戦することができましたが、そこで岩手県チームが惨敗する光景を目の当たりにし、私が岩手県を優勝させるという決意が芽生えました。
ですのでこの1年間は団体メンバーに選出してもらえるよう、岩手県大会で良い成績を出す努力をしてきました。
結果として、アマ竜星戦・岩手棋聖戦・アマ名人戦の3つで優勝することができました。
負けてもおかしくない対局が何度もあっただけに非常に幸運でした。
そして大将・先鋒も非常に強力な方が仲間となり、最強の布陣で東北六県大会に臨むこととなりました。
大会1日目


1日目は宮城・秋田との戦いでした。
ここで宮城県チームの大将が寝坊して1回戦の対局に間に合わないというハプニングがありました。
宮城の大将は高校選手権と学生十傑戦で準優勝した方だったので、岩手県に限らず他の4県も1回戦は宮城県と対戦したいと思ったことでしょう。
そこで我らの監督が神の手(ゴッドハンド)を炸裂し、見事当たりくじを引き当てました。
しかし今度は私が対局中にハプニングを起こしてしまいました。
完全に勝勢になった局面から一手のミスで大逆転されてしまい、観戦していた監督と先に対局を終えた大将(宮城県は監督が代わりに対局)が顔面蒼白となってしまいました。
ですが私の魔力で相手を間違えさせ、何度もあった勝ち筋を尽く逃した結果再逆転に成功しました。
先鋒戦は負けだったので、私が負けていたら大戦犯になっていました。
次戦の秋田戦はチームが勝てればラッキーと思っていたところ、まさかのストレート勝ちとなりました。
秋田の大将は全国3位経験者で、先鋒戦も大逆転勝ちという結果は誰も予想出来ませんでした。
1日目は2連勝で終え、優勝を狙える状況をつくることができました。
大会2日目


3戦目の青森戦では大将が逆転負けしたものの、私と先鋒が勝ったことで無事3連勝となりました。
4戦目は前回優勝の山形県で、ここが事実上の決勝戦となりました。
相手の副将もここまで全勝だったので、私の対局がチームの勝敗に直結していました。
しかし中盤で後手セキを5目中手で取れていると錯覚してしまい、一気にマズイ状況になりました。
その後冷静になって追い上げましたが7目半差で負け、チームも負けてしまいました。
しかしまだ他力とはいえ優勝の可能性が残っていたので、最終局も全力で臨みました。
最後の福島戦は2-1で勝利し、宮城-山形戦の結果によって優勝が決まることになりました。
宮城が2-1で勝った場合のみ岩手優勝という状況(山形が勝った場合は山形優勝だが、宮城3-0の場合はチームの勝ち星合計で宮城優勝)でしたが、最後の先鋒戦で宮城が1目半勝ちで岩手県が逆転優勝という形になりました。
岩手・宮城・山形が3すくみでチームの勝ち星合計も10で並びましたが、大将の順位で岩手が1位の為ギリギリの差での優勝でした。
こんなドラマチックな展開があるのかという奇跡的な優勝でした。
これにより岩手県は9年振りの優勝となりました。
団体優勝の表彰式では泣きそうになりました。

まとめ
この1年間東北六県大会優勝を目標にしてきましたが、宣言通りに達成することができたのは運が良かったと思います。
ですが棋力的にはまたまだ弱すぎるので、来年は大将で個人・団体優勝できるくらいにはなりたいです。
来月2・3日にはアマ名人戦の全国大会があるので、ここでも結果を残せるようがんばってきます。