はじめに
8月9日(祝)、岩手竜星戦が開催されました。
アマ竜星戦は全国大会が中止になったので当初は本大会も行われる予定ではありませんでしたが、要望があったため岩手県独自で開催されることとなりました。

大会には29人が参加し、中には私の生徒や、中高の1つ上の先輩も出場していました。
今回は対局する機会はありませんでしたが、今後の大会では本気でぶつかりたいと思います。
大会進行 2回戦まで

1回戦は危なげなく勝つことができましたが、2回戦は本当に危なかったです。
序盤からいきなり難しい展開にしてしまったことで時間を消費してしまい、中盤であまり考えることができずにミスが出てしまいました。
しかし最後に相手がコウを仕掛けてきたことが原因で時間を消費し、私の時間切れ勝ちとなりました。
しかも数えてみたら半目差というギリギリの勝負でした。
大会進行 準決勝まで

本大会では準々決勝が一番危なかったです。
戦いが始まった直後に甘い手を打ってしまい、最後は潰れていてもおかしくありませんでした。
しかし相手が読み違いをしてくれたおかげで逆に大石を取って勝つことができました。
本当に運が良かったです。
準決勝は相手が形勢を悲観して無理攻めをしてきましたが、きっちり凌いで勝ち切ることができました。
大会進行 決勝戦

決勝戦の相手は江村秀弘さんでした。
この方は私が小学校のときによく教えてもらっていた方で、いまの私の碁のベースとなっていると言っても過言ではありません。
何度も県大会を優勝している強豪で、弟さんはアマチュア囲碁界で有名な江村棋弘さんです。
ここから決勝の対局を少し解説します。

私の黒番となり、序盤から左辺で戦いが始まりました。
そのワカレは黒不満なしでしたが、下辺で黒がやりすぎたことで形勢が白に傾きました。
しかし白が右下の攻め合いを勘違いし、そこを咎めた黒が勝勢となりました。
白は最後の大勝負で左辺の黒を取りに行きましたが、逆に白が取られたことで投了となりました。
まとめ
11年前に中学3年生で本大会を初優勝していますが、そのときに対局した3人と今回の大会でも対局しています。
対局した順番やタイミングは異なっていますが、そこには特別な縁を感じます。
また今回の大会は優勝できる自信がありましたが、そのぶんそれを達成してもそんなに感情が動かないものだと思っていました。
しかし実際には、決勝戦で勝利した後に湧き上がってきた喜びの感情を抑えきれませんでした。
それは今回の優勝が運良くできたものであり、まだまだ自分が弱いことの証でもあります。
次に行われるのは岩手棋聖戦で、私は岩手竜星戦の優勝により招待選手として参加する予定です。
岩手棋聖戦は優勝するとその後にタイトル挑戦手合がある唯一の大会です。
高校2年生のときに挑戦手合までいきましたがタイトル奪取とはなりませんでしたので、今回はなんとしても岩手棋聖のタイトルを戴冠できるように精進していきます。