東北六県大会開催
6月26・27日に盛岡で行われた東北六県大会を観戦してきました。
本来は大会出場者・記録係・各新聞社などの関係者しか入場できませんでしたが、対局の観戦記を書く予定になっていたので特別に観戦させていただくことができました。
また今回の大会は優勝候補の秋田県が出場辞退したことで、岩手県にとって8年ぶりの優勝チャンスの可能性が高くなりました。
東北六県大会は全5局の総当たり戦で行われますが、前述の通り秋田県が辞退したため他の5県は一局手空きとなりました。
大会1日目
岩手県の初戦は宮城県で、大将には平岡聡さんがいました。
言わずと知れたトップアマで、何度も全国優勝している方です。
東北六県大会では過去4回連続大将として出場して、そのすべてで全勝して大将戦を優勝しています。
今回は5年連続の大将戦優勝ができるか注目されていました。
岩手県としては宮城県に勝つには中堅と先鋒が絶対に負けられない戦いとなりました。
私は大将戦をメインに観戦していたのですが、序盤で白番の平岡さんが唯一隙を見せたタイミングがありました。
私は「あそこに打てばいけるのではないか」と思い、念の為囲碁AI Golaxyにかけてみたところ最終的には私が気付いた一手以外を示さなくなりました。
実践ではその手を逃してしまい、その後は平岡さんが完璧な打ち回しで勝利しました。
ですが中堅と先鋒が勝利したため、宮城県に勝利することができました。
二局目は手空きとなっていたため、1日目はこれで終了しました。
大会2日目
2日目の初戦は福島県とでした。
私はこの対局が一番勝てると踏んでいたため、午後から観戦することにしました。
しかし大将戦で大逆転負けを食らってしまい中堅戦も負けたため、まさかの敗戦となってしまいました。
続く青森県との対局も落としてしまい、山形県がこの時点で3連勝していたため岩手県の優勝がなくなりました。
勝利の女神である私が会場にいなかったばかりにこうなってしまいました(?)
ですが先鋒はここまで全勝していたため、せめて個人先鋒戦優勝は獲ってほしいと思いました。
最終局はほぼ優勝が決まっていた山形県で、相手の先鋒もここまで全勝していました。
この時点で全勝しているのが山形県のみだったので、最終局は負けてもチーム内で1勝すれば山形県の優勝が確定する状況でした。
つまり、山形県の先鋒には個人優勝と団体優勝の2つがかかっていました。
そのプレッシャーは凄まじいものだと思います。
事実対局中にはよく手が震えており、秒読みに入った瞬間に時間切れ直前と勘違いして焦って着手して時計を押すという場面もありました。
対局は中盤に入ったあたりで相手が手入れを必要とする場面で手を抜いたためチャンスが訪れました。
それを見ていた私は手抜きを咎める手順を発見しましたが、その場面を囲碁AI Golaxyにかけてみたところ私の想定よりも良い図が見つかりました。
実践ではダメ場に近い手を打ってしまったことで形勢が悪くなり、最後のシノギ勝負では相手の石を取るチャンスがありましたがうまくかわされてしまいました。
チームとしては山形県に勝ちましたが岩手県は全体で3位となり、団体優勝の可能性があっただけに残念な結果となりました。
また団体・個人先鋒戦ともに山形県の優勝となり、65回の歴史がある東北六県大会において山形県が初優勝を飾ることができました。
そして大将戦は平岡さんが圧倒的な強さを見せ、5大会連続大将戦全勝優勝となりました。
まとめ
今回私は団体メンバーを鍛える役割として岩手県優勝に貢献するつもりでしたが、大事な場面で勝つことができずに終わってしまいました。
ですので来年は私自身が東北六県大会に出場して個人・団体ともに優勝を狙います。もちろん大将として出場します。
私の生年月日は1995年5月8日ですが、その6日前に「日本総大将」と呼ばれている競走馬スペシャルウィークが誕生しました。

私は彼(彼女)のように岩手囲碁界の総大将となります。
そのために来年の東北六県大会までに開催される岩手県の大会すべてで優勝して、岩手県大将の座をつかみ取ります。